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私の学問遍歴

諸井 勝之助 著


第1刷発行日2002/09/30
判型A5判
ページ数420ページ
本体価格4,200円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-1959-2
内容
 戦後におけるわが国企業会計制度史に関わる諸問題を、古い資料・記録を広く渉猟し、引用には出典を明確にした。また、著者の研究・教育の軌跡を概ね時系列的に記し、研究環境や時代背景を明確にした論文集。


第一章 学問遍歴の概要と初期の時代
 1 学問遍歴の概要
 2 上野道輔先生との出会い
 3 特別研究生の時代
 4 田中学説批判
 5 上野先生の定年退官
 6 上野先生の学問

第二章 助教授昇任前後
 1 「ゲルトマッヘルの評価論」
 2 「スウィーニーの資本維持説と損益計算論」
 3 戦後初期の経済学部研究室
 4 駆け出しの頃の授業
 5 はじめての学会報告

第三章 企業会計制度対策調査会
 1 企業会計制度対策調査会の成立と「企業会計原則」
 2 若干の重要事項
 3 企業会計制度対策調査会の業績

第四章 企業会計審議会と私
 1 企業会計審議会の発足
 2 「企業会計原則」とその部分修正
 3 部分修正の例示と注解
 4 「連続意見書」第三の起草
 5 研究会再開後の審議
 6 商法学者との交流

第五章 「原価計算基準」とその周辺
 1 原価計算研究会
 2 「原価計算基準及び手続要綱(案)」
 3 審議会の審議結果
 4 新しい陣容による起草作業
 5 「原価計算基準(仮案)」とその問題点
 6 「仮案」における啓蒙的規定
 7 「原価計算基準」の完成と経過
 8 「原価計算基準」の基本的性格
 9 中小企業原価計算委員会

第六章 助教授時代
 1 中西、黒澤両先生と上野先生の追悼会
 2 「Opportunity Costについて」
 3 ビジネス・ゲーム―同僚との共同研究―
 4 「代表一〇〇社にみる経営の実態」
   ―東洋経済新報社との共同調査―
 5 「わが国企業における経営意思決定の実態」
   ―経済同友会の委嘱調査―
 6 『損益分岐点分析』と『企業予算』
 7 資本予算の研究
 8 「資本予算の基本問題」

第七章 「原価計算」から「経営財務」へ
 1 『原価計算講義』
 2 「経営財務」の開講
 3 わが国企業金融の現状分析
 4 「戦前・戦後の企業金融」

第八章 昭和四十年代
 1 新しい研究室
 2 「資本構成と資本コスト」
 3 在外研究
 4 カーネギー・メロン大学
 5 帰国当初のこと
 6 企業の資金調達の新動向
 7 増資プレミアム
 8 時価転換社債とわが国社債市場の特殊性
 9 「意思決定会計の理論的展開」
 10 評議員と学部長

第九章 学部長退任から東大定年退官まで
 1 「企業財務基礎講座」の連載
 2 『経営財務講義』
 3 『経営財務講義』余話
 4 会計学関係の仕事
 5 公認会計士試験委員と企業会計審議会委員
 6 学部の講義と演習
 7 配当政策の研究
 8 還暦記念論文集と諸行事

第十章 東大退官後における研究・教育
 1 新潟大学経済学部
 2 公認会計士審査会委員
 3 青山学院大学における教育
 4 ROA、ROE、レバレッジ
 5 通貨オプションによるリスク・ヘッジ
 6 資本コストの理論
 7 青学時代の研究活動
 8 企業経営協会