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財務情報の利用可能性と簿記・会計の理論

新田 忠誓 編著
坂上 学 編著
原 光世 著
原田 誠 著
宮村 幸夫 著
中村 亮介 著
政岡 光宏 著
松田 修一 著
佐々木 隆志 著
西舘 司 著
西山 一弘 著
木村 将之 著
松下 真也 著
吉田 智也 著


第1刷発行日2008/03/31
判型A5判
ページ数232ページ
本体価格3,800円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2063-5
内容

    


第1編 実践編―財務情報の利用可能性―

第1章 会計事象オントロジーの構築に向けて
 1 はじめに
 2 会計事象の体系化の試み
  (1) 勘定理論から会計データモデルへ
  (2) 会計データモデル論の展開
  (3) 伝統的複式簿記システムからの乖離
 3 REA会計モデルからの示唆
  (1) REA会計モデルの概要
  (2) REA会計モデルにおける「事象の二元性」の意味
 4 会計事象オントロジーの意義
  (1) セマンティックス的な事象の把握とオントロジー
  (2) オントロジーの定義
  (3) 上位オントロジーからの考察
 5 おわりに

第2章 EUの同等性評価とわが国のコンバージェンス戦略
 1 はじめに
 2 EUの国際会計戦略と同等性評価
  (1) EUの戦略を決定した準備段階
  (2) IFRSs採用の立法措置
  (3) 同等性評価によるコンバージェンス戦略の展開
 3 EUの同等性評価と日本の対応
 4 おわりに

第3章 リース会計と国際的調和
 1 はじめに
 2 我が国におけるリース取引の内容と会計基準の特徴
 3 リースのオン・バランス化をめぐる国際的経緯
 4 我が国リース会計と国際的調和の方向
 5 おわりに

第4章 金融商品会計と債権時価評価に関する一考察
 1 はじめに
 2 債権時価評価の現状と意義
 3 債権実勢時価と「実務指針」時価
  (1) 債権実勢時価推計方法
  (2) 「実務指針」時価
  (3) 検証結果と若干の考察
 4 債権時価評価モデル構築と検証
  (1) 債権時価評価モデル構築
  (2) モデル検証
 5 おわりに

第5章 保守主義の債務契約における役割
 1 はじめに
 2 保守主義に関する先行研究
 3 仮説の導出
 4 リサーチ・デザイン
  (1) 保守主義の代理変数
  (2) 債務契約と保守主義の関連性
 5 サンプルの選択および保守主義の代理変数の決定
  (1) サンプルの選択
  (1) 保守主義の代理変数の決定
 6 記述統計量と相関係数
 7 調査結果
  (1) 債務契約と保守主義との関連性
  (2) 追加検討
 8 おわりに

第6章 京都倒産企業の研究
     ―ロンシャン株式会社―
 1 はじめに
 2 ロンシャンはこんな会社(だった)
  (1) 洋装化の進展とプリントブームで急成長
  (2) 上場を境に業績悪化
  (3) 経営危機を乗り切る
  (4) アパレル子会社の吸収合併が裏目に
  (5) 万策尽きて倒産
 3 成長の要因と背景
  (1) 呉服からテキスタイルへの転業
  (2) アパレル部門の切り離しと新合繊ブームの到来
 4 倒産の原因とその背景
  (1) 遅れた商品構成の見直し
  (2) 服地生産の海外シフトとアパレル市場の拡大
  (3) アパレル子会社の吸収合併
  (4) あれやこれやの事業拡大
  (5) 後手に回った経営合理化
 5 おわりに

第7章 ベンチャーキャピタルの情報開示の課題
     ―投資ファンドの連結の必要性はあるのか?―
 1 はじめに
 2 VC投資とファンド組成の経緯
  (1) 民法上の組合を活用したファンド組成
  (2) 投資事業組合の法制化
 3 上場VCの連結財務諸表事例
  (1) VC(GP)の役割
  (2) 従来のVCの会計処理
  (3) 組合ファンド連結後の会計処理
  (4) VC投資家への情報開示の工夫
 4 実質支配力基準の適用による開示情報の変更
  (1) 連結財務諸表ルールにおける連結範囲
  (2) 実務対応報告20号における支配力基準の解釈の変化
 5 どうして投資事業組合が連結対象になるのか
 6 おわりに

第2編 理論編―簿記・会計の理論―

第8章 決算時費用認識に係る相手勘定の性質
 1 はじめに
 2 繰延割賦売上利益勘定および繰延内部利益勘定
  (1) 繰延割賦売上利益
  (2) 繰延内部利益
  (3) 未実現利益の控除
 3 繰越商品勘定
 4 売掛金に対して設定される貸倒引当金勘定
 5 おわりに

第9章 シェアー勘定理論の再検討
     ―資本等式におけるAとKの関係を中心に―
 1 はじめに
 2 資本等式の原形A=Kとその導出プロセス
  (1) 原形A=Kとその導出プロセス
  (2) Aに対するKの従たる側面について
  (3) Pの扱い
 3 AとKの意味
  (1) Aの意味
  (2) Kの意味
 4 おわりに

第10章 カレント・コスト会計における物的資本維持
     ―Gyntherの時価主義会計論における管理会計的視点―
 1 はじめに
 2 Gynther(1966)の評価
 3 会計主体論と利益計算
 4 費用性資産の保有損益の取り扱い
  (1) 資産評価と評価差額
  (2) 棚卸資産の評価
  (3) 固定資産の評価
 5 おわりに

第11章 ベッドフォード『利益決定論』の研究
     ―生産過程把握の観点から―
 1 はじめに
 2 ベッドフォードの『形成的アプローチ』
 3 「活動別利益報告書」の検証
 4 おわりに

第12章 事業資産の「公正価値」評価・考
 1 はじめに
 2 事業資産の「公正価値」と「サーヴィス潜在性」
 3 Paton and Littleton学説における「原価」概念と「サーヴィス潜在性」
 4 おわりに

第13章 公会計における財務諸表の構成要素
     ―GASB公開草案『財務諸表の構成要素』の検討―
 1 はじめに
 2 州政府等が作成する財務諸表の種類
  (1) 財務報告の目的と財務諸表の関係
  (2) 基本財務諸表の内容
 3 『公開草案』による諸概念の定義
  (1) 構成要素を定義する接近方法と「資源」概念
  (2) 構成要素の定義
 4 おわりに

第14章 株主資本等計算書と資産負債アプローチおよび簿記
     ―長谷川提案・考―
 1 はじめに
 2 株主資本等変動計算書の分析
 3 収益費用アプローチと計算書
 4 資産負債アプローチと計算書
 5 おわりに