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会計利益と課税所得

永田 守男 著


第1刷発行日2008/10/31
判型A5判
ページ数238ページ
本体価格3,200円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2069-7
内容
 アメリカにおいて税務会計と財務会計の関係性がどのように決まるかを、そして両会計が独立の関係性を纏いながらも相互に影響を及ぼしながら一体となって成立していることを明らかにする。

目次
序章 会計利益と課税所得の連携
 はじめに
 1 連結器としての一般要件
 2 2組の会計帳簿
 3 目的の相違を明確にした最高裁判所判決
 4 財務会計と税務会計の距離
 5 財務会計と税務会計の連携

第1章 アメリカにおける税務会計と財務会計の関係
 はじめに
 1 発生主義会計の歴史的経緯
 2 益金項目に関する実務
 3 損金項目に関する実務
 4 「所得の明瞭な反映」要件
 おわりに

第2章 帳簿利益課税の論理
 はじめに
 1 1954年内国歳入法典を巡る議論
 2 帳簿利益課税論の展開
 3 帳簿利益課税の論理
 4 帳簿利益課税への反対論
 おわりに

第3章 対応原則と所得税の価値
 はじめに
 1 所得税の価値
 2 対応原則と所得税の価値
 3 全事象テストの変質と税務上の価値
 4 所得税の価値と資本化
 5 前受所得と所得税の価値
 6 所得税の価値と時間価値

第4章 法人税申告書公開論の台頭とその方向
 はじめに
 1 税情報の十全性
 2 法人税申告書公開の史的展開
 3 会計不信と法人税申告書公開論の台頭
 4 法人税申告書(情報)公開の賛成論
 5 法人税申告書(情報)公開の反対論
 おわりに

第5章 法人税申告書明細書(Schedule M-3)導入の意義
 はじめに
 1 課税所得と会計利益の乖離
 2 Schedule M-1の限界
 3 Schedule M-3第一次草案
 4 Schedule M-3最終草案
 おわりに

第6章 税金負債の認識
    ―FASB解釈案と実務の齟齬―
 はじめに
 1 税ポジションの意味
 2 税ポジションの認識―FIN48以前の実務状況―
 3 解釈案の公表
 4 解釈案への批判
 おわりに

第7章 FASB解釈指針48号公表の意義
 はじめに
 1 税ポジションの内容
 2 FIN48公表の背景―実務の統一―
 3 FIN48による税便益の認識と税金負債
 おわりに

第8章 偶発税損失負債から税金負債へ
    ―FIN48適用後の税情報―
 はじめに
 1 税ポジションの採用と偶発損失
 2 FIN48とSFAS5の相違
 3 財務諸表における税情報の開示
 4 Coca Cola社の開示情報
 5 FIN48採用後の税金負債の変化
 おわりに

参考文献
索引