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会計制度と実務の変容
ドイツ資本会計の国際的調和化を中心として

森 美智代 著


第1刷発行日2009/05/30
判型A5判
ページ数368ページ
本体価格4,200円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2076-5
内容
 ドイツ資本会計の国際的調和化を中心としてドイツ会計制度の資本を中心とした国際的調和化を通し、自己資本と他人資本の区分、資本と利益の区分、時価評価による評価から生じる資本への影響について考察。


はしがき
序章 近年の会計制度改革の変遷
 はじめに
 第1節 EU指令の国内法化のもとでの法改正
 第2節 国際的会計基準との調和化を進めた法改正
 第3節 コーポレート・ガバナンスの影響のもとでの法改正
 第4節 中小規模資本会社のディスクロージャー制度の整備
 第5節 株式法及び会社法の現代法化
 第6節 会計法改革法
 第7節 会計監督法
 第8節 会計法の現代法化
 おわりに

第1章 会計制度形成へのEUにおけるデュープロセスの影響
 はじめに
 第1節 EUにおける承認メカニズムの再編成の動き
 第2節 EUにおけるIAS/IFRS承認
 第3節 EUでのIAS/IFRS承認のための手続き
 第4節 IAS/IFRSの承認過程における委員会の機能
 第5節 デュープロセスのシステム
 第6節 新しい調査グループ
 第7節 EU委員会におけるIAS/IFRS承認の背景
 おわりに

第2章 EU承認プロセスを巡るIAS/IFRS適用の会計実務への影響
      ―DAX-30の企業を中心とした分析―
 はじめに
 第1節 EUとIASBにおけるデュープロセスの企業への影響
 第2節 IASB-IAS/IFRSからEU-IAS/IFRSへの変換に際して生じる問題
 第3節 EUにおける承認のタイムラグ
 第4節 改訂IASと新IFRSの矛盾に際しての企業の対応
 第5節 IASBによるIAS/IFRSの公表と企業の適用開始
 第6節 IASBによるIAS/IFRS公表に対する企業の対応
 おわりに

第3章 勘定体系と会計制度の整合性
 はじめに
 第1節 企業のコンテンラーメン
 第2節 コンテンラーメンの基礎原則の基準化
 第3節 業種別コンテンラーメンの基準化
 第4節 コンテンラーメンと複式簿記の関係
 第5節 コンテンラーメンと会計制度
 第6節 商法会計規定とIAS/IFRSにおける財務諸表表示の実質的相違
 おわりに

第4章 会計制度の基礎
 はじめに
 第1節 貸借対照表論の変遷
 第2節 商法を基礎とする会計フレームワーク
 第3節 国際的調和化を基礎とする会計フレームワーク
 第4節 GoBからGoRへの移行
 おわりに

第5章 資本市場に向けた会計制度整備の前提
 はじめに
 第1節 簿記から会計制度への歴史的変遷
 第2節 EU会計指令の国内法化
 第3節 EU会計指令とIASとの調和化
 第4節 金融機関の支配力及び株式分散化
 第5節 証券取引所における会計基準整備の背景
 第6節 自己資本を基礎とする経済の変化
 おわりに

第6章 会計制度形成への影響要因
 はじめに
 第1節 会計制度へ影響を及ぼす経済的・政策的環境要因
 第2節 会計制度形成への会計基準設定システムの影響
 第3節 商法会計制度へのIAS/IFRS導入による資本市場政策の拡大
 第4節 EU指令の国内法化に向けた資本市場政策
 おわりに

第7章 コーポレート・ガバナンス改革が会計制度へ及ぼす影響
 はじめに
 第1節 コーポレート・ガバナンス改革が会計制度に及ぼす影響
 第2節 コーポレート・ガバナンスの目的
 第3節 DAX-30企業の株式所有構造と会計実務
 第4節 株式所有構造の決算書へ及ぼす影響
 おわりに

第8章 資本市場における上場企業の会計実務(1)
      ―DAX-30企業を中心として―
 はじめに
 第1節 DAX-30企業の会計基準適用の現状
 第2節 商法からIAS/IFRSへの会計基準の変換
 第3節 商法からUS-GAAP,US-GAAPからIAS/IFRSへの会計基準の変換
 第4節 自己資本と他人資本の会計実務
 おわりに

第9章 資本市場における上場企業の会計実務(2)
      ―M-DAX企業を中心として―
 はじめに
 第1節 M-DAX企業の会計実務の現状
 第2節 商法からIAS/IFRSへの会計基準の変換
 第3節 商法からUS-GAAP,US-GAAPからIAS/IFRSへの会計基準の変換
 第4節 破産状態にあるM-DAX企業の会計実務
 おわりに

第10章 中小規模会社の個別決算書へのIAS/IFRS適用の影響
      ―基準性の原則を巡って―
 はじめに
 第1節 個別決算書IAS/IFRS適用に関する議論
 第2節 個別決算書IAS/IFRS適用に残された課題
 第3節 基準性の原則を巡る議論
 第4節 IAS/IFRS適用の個別決算書における税法上の利益算定を巡る議論
 第5節 商法決算書とIAS/IFRSにおける利益算定
 おわりに

第11章 商法会計における資本会計と実務
      ―公会計から企業会計への移行を巡り―
 はじめに
 第1節 簿記記帳を基礎とする観点からの会計政策の余地
 第2節 商法規定の観点からの会計政策の余地
 第3節 商法とIAS/IFRS及び税法上の会計処理上の相違
 第4節 商法規定とIFRSにおける引当金の相違
 第5節 Deutsche Post社を事例とする会計政策
 おわりに

第12章 資本市場会計制度への移行期における資本会計
 はじめに
 第1節 IAS/IFRSの利益算定と資本
 第2節 商法における自己資本の会計処理
 第3節 IAS/IFRSにおける自己資本の会計処理
 第4節 商法における自己資本と他人資本の分類
 第5節 IAS/IFRSにおける自己資本と他人資本の分類
 第6節 他人資本と自己資本の区分の曖昧性
 おわりに

第13章 商法の現代法化における中小規模企業の会計制度
 はじめに
 第1節 商法改正の対象企業
 第2節 予備草案の概要
 第3節 規制緩和の法改正の背景
 第4節 EUの資本維持及び債権者保護の再検討
 第5節 会計処理選択権の債権者保護への影響
 おわりに

結章 国際的会計基準(IAS/IFRS及びUS-GAAP)との調和化に残された課題
 はじめに
 第1節 法律で定める会社形態へのIAS/IFRS適用に際して生じる問題
 第2節 商法の会計規定と証券取引所の規定との関係
 第3節 法的会社形態別の資本処理に際して生じる課題
 第4節 商法とIAS/IFRSあるいはUS-GAAP適用による会計処理から生じる課題
 おわりに

付録 欧州共同体官報
参考及び引用文献
参考及び引用論文
索引