利益調整と企業価値

関 利恵子　著

第1刷発行日	2009/10/31
判型	A5判
ページ数	196ページ
本体価格	3,500円
定価
在庫状況	在庫あり
ISBN	978-4-8394-2086-4

内容

　会計数値に与える利益調整の影響が企業価値説明力にどの程度の差異をもたらすかについて、第一に利益調整の存在の確認、第二に会計数値への直接的な利益調整の影響という２つの角度から解明。

目次
第１章　会計が果たす役割と利益のあり方
　第１節　はじめに
　第２節　会計情報の果たす役割
　　2-1　会計情報の役割―利害調整機能と情報提供機能―
　　2-2　会計情報の質的特性
　第３節　利益調整の概念および範囲
　　3-1　利益調整の概念
　　3-2　利益調整の範囲
　第４節　本書の目的と構成
　　4-1　本書の目的
　　4-2　本書の構成

第２章　企業価値評価と利益調整の動機
　第１節　はじめに
　第２節　会計数値と企業価値評価モデル
　　2-1　企業価値評価モデル
　　2-2　DDM・DCM・RIMの長所と短所
　第３節　利益調整の動機
　　3-1　利益捻出型と利益圧縮型の利益調整
　　3-2　機会主義的動機と情報提供的動機
　第４節　利益調整がもたらす営業価値説明力への影響
　第５節　むすび

第３章　予測利益達成のための利益調整
　第１節　はじめに
　第２節　予測利益情報の有用性と予測利益達成のための利益調整
　　2-1　予測利益情報の有用性
　　2-2　予測利益達成のための利益調整
　第３節　研究目的と分析方法およびサンプルの収集方法
　　3-1　研究目的と分析ステップ
　　3-2　分析方法
　　3-3　サンプルの収集方法
　第４節　分析結果とその解釈
　　4-1　予測利益情報の有用性
　　4-2　予測利益達成のための利益調整
　第５節　むすび

第４章　予測利益達成と企業価値説明力
　第１節　はじめに
　第２節　予測利益と企業価値
　第３節　研究目的と分析手法およびサンプルの収集方法
　　3-1　研究目的
　　3-2　分析方法
　　3-3　サンプルの収集方法
　第４節　分析結果とその解釈
　　4-1　予測利益達成のための利益調整の有無の確認
　　4-2　予測利益達成のための利益調整と企業価値説明力の関連
　第５節　むすび

第５章　裁量的発生高による利益調整
　第１節　はじめに
　第２節　会計利益の調整手段である裁量的発生高の測定方法
　　2-1　会計利益の構成
　　2-2　裁量的発生高の測定方法
　　2-3　会計利益への裁量的発生高の影響
　第３節　研究目的と分析手法およびサンプルの収集方法
　　3-1　研究目的
　　3-2　会計数値に対する裁量的発生高の影響
　　3-3　サンプルと基本統計量
　第４節　分析結果とその解釈
　　4-1　会計利益と裁量的発生高の関連
　　4-2　DA/E比率の大きさと裁量的発生高の関連
　第５節　むすび

第６章　裁量的発生高と企業価値説明力
　第１節　はじめに
　第２節　研究目的と分析方法およびサンプルの収集方法
　　2-1　研究目的
　　2-2　分析方法
　　2-3　各変数の基本統計量
　第３節　分析結果と解釈
　　3-1　ポートフォリオ別回帰係数
　　3-2　裁量的発生高と企業価値説明力
　第４節　むすび

第７章　利益調整が企業価値説明力に及ぼす影響と残された課題
　第１節　はじめに
　第２節　本書で示された知見
　第３節　残された課題

補章　予測利益達成のための利益調整
　　　　　　―中間決算短信と年次決算短信による分析―
　第１節　はじめに
　第２節　分析手法とサンプル
　　2-1　仮説
　　2-2　分析手法
　　2-3　サンプルと基本統計量
　第３節　実証分析の結果と解釈
　　3-1　年次決算による予測誤差の分布状況
　　3-2　中間決算による予測誤差の分布状況
　　3-3　標準化差異検定の結果と解釈
　第４節　むすび

　参考文献
　索引