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原価計算の導入と発展

山本 浩二 編著
岡田 幸彦 著
小沢 浩 著
片岡 洋人 著
窪田 祐一 著
中村 博之 著
西居 豪 著
籏本 智之 著
挽 文子 著
藤野 雅史 著


第1刷発行日2010/06/25
判型A5判
ページ数486ページ
本体価格5,600円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2099-4
内容
 管理会計機能の面から原価計算を捉え、原価計算の導入と発展のプロセスにおける研究者と実務家の果たした役割について明確にし、その意義を再認識することを重視した。

目次
第Ⅰ部 序論

第1章 わが国の原価計算の導入と発展に関する研究課題
 §1 研究目的と考察対象
 §2 研究の分析フレームワーク
 §3 本書の構成

第2章 原価計算に関する時代背景
 §1 はじめに
 §2 時代背景区分
 §3 まとめ

第Ⅱ部 前史―戦前・戦中の原価計算の動向

第3章 原価管理思考の萌芽(1)
    ―三菱電機神戸製作所における標準原価計算の導入と適応
 §1 はじめに
 §2 標準原価計算の導入に至る環境要因
 §3 標準原価計算の技法的な基礎
 §4 標準原価計算の導入とその後
 §5 まとめ

第4章 原価管理思考の萌芽(2)
    ―原価計算と原単位計算
 §1 はじめに
 §2 『製造工業原価計算要綱』がもたらした実務的な成果
 §3 戦時統制経済と原価計算
 §4 原価管理思考の萌芽
 §5 まとめ

第Ⅲ部 戦後の標準原価計算の動向をめぐる諸論点

第5章 実務界での導入動向の再認識
 §1 はじめに
 §2 日本能率協会の活動成果
 §3 東京商工会議所の活動成果
 §4 関西経済連合会の活動成果
 §5 日本生産性本部の活動
 §6 企業経営協会の活動
 §7 産業経理協会の活動
 §8 まとめ

第6章 学界での論点の再認識(1)
    ―二つの標準原価計算論(松本・山邊論争)
 §1 はじめに
 §2 松本・山邊論争の出発点
 §3 当座標準原価計算と基準標準原価計算のその後
 §4 まとめ

第7章 学界での論点の再認識(2)
    ―二元的標準原価と予算との関係(中山・溝口論争)
 §1 はじめに
 §2 初期の模索時代と通説の確立
 §3 二元的標準原価計算システムの概要―中山隆祐の所説
 §4 中山・溝口論争の回顧
 §5 まとめ

第8章 学界での論点の再認識(3)
    ―直接標準原価計算
 §1 はじめに
 §2 昭和電工における直接標準原価計算の導入
 §3 直接原価計算との理論的な結合についての研究
 §4 1960年代初頭における議論
 §5 まとめ

第Ⅳ部 伝統的コストマネジメントの発展

第9章 「原価計算基準」をめぐる議論
    ―実務家の積極的な役割
 §1 はじめに
 §2 「原価計算基準」の再検討―前提的考察
 §3 「原価計算基準」をめぐる議論の展開
 §4 研究者と実務家との間の方向性のギャップ
 §5 原価計算実務による要請としての「経営原価計算実施要領」
 §6 まとめ

第10章 「コスト・マネジメント」の答申をめぐる議論
    ―研究者の積極的役割
 §1 はじめに
 §2 コスト・コントロールからコスト・マネジメントへ
    ―原価管理概念の萌芽
 §3 『コスト・マネジメント』制定の趣旨と拝啓
 §4 「コスト・マネジメント」をめぐる議論―文献の整理
 §5 まとめ

第11章 基準後の直接原価計算をめぐる議論
 §1 はじめに
 §2 制度としての直接原価計算
 §3 直接原価計算の導入事例
 §4 受注生産企業の原価計算実務
 §5 まとめ

第12章 原価計算の適用領域の拡大
    ―中小企業とサービス組織
 §1 はじめに
 §2 「基準」以前の展開―中小企業の原価計算
 §3 「基準」以後の展開―サービス組織と原価計算
 §4 積極的適応の1つのかたち―鉄道原価計算の改定から
 §5 まとめ

第Ⅴ部 わが国での戦略的コストマネジメントの素地形成

第13章 原価企画の関連ツールとしてのVEの影響
 §1 はじめに
 §2 VEの認知と紹介
 §3 本格的なVEの導入
 §4 わが国に導入されたVE
 §5 まとめ

第14章 品質原価計算の導入をめぐる議論
 §1 はじめに
 §2 品質管理と品質コスト
 §3 日本化薬における品質原価計算の導入
 §4 品質原価計算の学界での再認識と展開
 §5 まとめ

第15章 ABCの導入をめぐる議論
 §1 はじめに
 §2 ABCの紹介・認知
 §3 ABCの導入・受容をめぐる議論
 §4 日本企業における「ABCと同等の取り組み」
 §5 わが国におけるABCの導入と発展
 §6 まとめ

第Ⅵ部 まとめ

終章 現代および今後の原価計算の導入と発展に向けて
 §1 はじめに
 §2 研究者と実務家の役割の再認識
 §3 実務からの役割期待の把握
 §4 理論構築推進者としての研究者を支える実務家の役割
 §5 今後の原価計算の導入と発展に向けて

附属資料1 年表
附属資料2 文献リスト
 『會計』(1941年~2000年)
 『産業経理』(1946~2000年)・『原価計算』(1941~1945年)
 『企業会計』(1949年~2000年)
 『原価計算』(1954年~1956年)
 『座談会・討論会・会計研究室等』
附属資料3 主要文献の要約
 『會計』
 『産業経理』
 『企業会計』