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ABCのコア

古田 隆紀 著


第1刷発行日2015/02/06
判型A5判
ページ数224ページ
本体価格2,000円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2147-2
内容
 管理会計の有用性の復活に対する切り札として登場し、大学などの原価計算や管理会計の講義での主要なテーマに定着してきているABC(活動基準原価計算)の原点とその展開を詳述。

目次
第1章 ABCの背景と基礎
 1 製造間接費の配賦の問題
 2 間接費配賦の基本的思考
 3 伝統的な製造間接費配賦とABC
  (1) 伝統的な製造間接費配賦
  (2) ABC
 4 2つの仮定とコスト・ドライバー
  (1) 2つの仮定
    ① 同質性
    ② 比例性
  (2) コスト・ドライバー
    ① 取引ドライバー
    ② 時間ドライバー
    ③ 強度ドライバー
  (3) その他の間接費配賦法

第2章 ABCと意思決定
 1 ABCの活動の階層モデル
  (1) 活動の階層
  (2) 製品原価の報告と思考の変化
  (3) ABC階層モデルと行動
 2 資源消費モデルとしてのABC理論
  (1) 理念
  (2) 供給される資源のタイプ
  (3) 未使用資源の連結環
 3 ABCにもとづく業務的意思決定
  (1) 部品の自製か購入かの決定
  (2) 製品ラインの存続か廃止かの決定
    ① 未使用キャパシティの利用
    ② 不採算ラインを廃止する可能性

第3章 ABM
 1 CAM-Iクロスとプロセス視点
 2 ABMの目的観とその分析技法
  (1) 活動分析
  (2) コスト・ドライバー分析
  (3) 業績尺度
 3 原価低減の行動アプローチとABMの構図
 4 ABMの実施モデル
  (1) プロセスの識別
  (2) 活動の抽出
  (3) 活動分析
  (4) 活動原価の測定
  (5) 付加価値構造の検討
  (6) コスト・ドライバー分析
  (7) 改善の方向性の決定
  (8) プロセス改善の実行
  (9) 改善効果の測定
 5 ABMの障害と活動基準責任会計
  (1) ABMの障害
    ① 技術上の障害
    ② 行動上の障害
    ③ 構造上の障害
  (2) 活動基準責任会計

第4章 ABB
 1 ABBの利点
 2 ABCとABBの比較
 3 ABBの基本モデルと手順
  (1) 各製品の予測される需要の見積もり―手順1
  (2) 活動のアウトプット量の計算―手順2
  (3) 必要とされる資源の量の決定―手順3
  (4) 実際に供給される資源コストへの変換―手順4
 4 ABBの手順の例示
  (1) 予算期間の活動の定義
  (2) 予算期間の活動負荷量の計算
  (3) 資源の必要量の決定
  (4) 実際に供給される資源コストの決定
 5 弾力性予算の活動基準アプローチ

補章1 プリムソンとアントスによるABBモデル
 1 各製品の予測される需要の決定
 2 活動のアウトプット量の計算
 3 資源の必要量の決定
 4 実際に供給される資源コストに変換

第5章 TDABC
 1 ABCの問題点
 2 TDABCの要約
  (1) キャパシティの時間単位当たりコストの見積もり
  (2) 活動の単位時間の見積もり
  (3) コストドライバー・レートの導出
 3 TDABCのツール
  (1) 事業の複雑性をとらえる時間等式
  (2) モデルの更新
 4 TDABCの革新性

補章2 キャプランとアンダーソンのTDABCによるABBモデル
 1 時間主導型ABCモデルの構築
 2 製品原価と収益性の算出
 3 プロセス改善,価格設定,製品や顧客の組み合せに関する経営管理上の決定
 4 次期のプロセス能力及び生産・販売量と組み合せの予測
 5 販売・生産予測を満たす資源キャパシティの次期の需要の算出
 6 将来期間において期待される資源キャパシティを供給するための支出の承認

 解答
 参考文献
 索引