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会計研究入門
“会計はお化けだ!”

鈴木 義夫 著
千葉 修身 著


第1刷発行日2015/03/19
判型四六判
ページ数150ページ
本体価格1,600円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2152-6
内容
 ビジネスの日常的な会話のなかにもよく出てくる会計文書(貸借対照表や損益計算書)とそこに記載されている用語(資産,負債,費用および収益・利益という用語)とそれに付与されている数値(金額)の意味内容とそのはたらき(作用)を明らかにし,同時にまた,そのことを通じて「会計の本質とは何か」,さらには,会計学はいかなる学問かということを解明する。

目次
 はじめに
第1章 “会計はお化けだ!”
 1 社会科学の研究対象と研究方法
 2 会計学はいかなる意味合いで学問たりうるか
 3 会計は企業活動を用語と数値(金額)によって文書化する社会的・制度的仕組みである
 4 会計研究の方法
   ―社会的・制度的視点に立つこと―
 5 会計実務との関係を考察すること
 6 写像論から記号機能論へ
 7 会計はお化けだ

第2章 会計の学び方(1)
    ―ゲーテとジッドを手掛かりとして―
 1 複式簿記と勘定記録
 2 会計文書上の貨幣的表現の意味内容の変化
   ―会計文書上の「記号表現」と「指示対象」の関係について―
 3 会計文書におけるリアリティ
 4 むすび

第3章 会計の学び方(2)
    ―歴史から学ぶこと―
 1 歴史から学ぶということ
 2 現在における会計研究のあり方について
   ―一つの例―
 3 簿記と会計の関係について
   ―シンボル化のメカニズム―
 4 損益計算原理
   ―維持すべき資本とは何か―
   (1)維持すべき資本ということ
   (2)企業観と損益計算との関連
   (3)貨幣資本計算

第4章 国際会計基準・国際財務報告基準(IAS/IFRS)について
 1 IAS/IFRSの基本的特色
 2 IAS/IFRSの構造
 3 財務諸表の作成および表示に関するフレームワーク(IAS1:1997年改訂版)の特徴
 4 IAS/IFRSの適用に関する諸問題
   (1)適用時期
   (2)財務諸表の構成
   (3)財務諸表計上に関する問題
   (4)一般的評価規定
   (5)無形資産の評価について

第5章 SOX法
    ―会計に対する監視体制―
 1 監査制度の改革
 2 SECの役割の拡大
 3 財務報告に対する会社役員の責任
 4 コーポレイト・ガバナンス
 5 証券アナリストの実務に対する規制
 6 罰則の強化および企業責任の拡大
 7 内部告発者の保護
 8 SOX法の及ぼす国際的影響

解説

おわりに

補論 On the Nature of Contemporary Accounting and Its Research Methodology : from Picture Theory to Symbol Functioning Theory

 参考文献一覧

 あとがき