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財務会計論究

佐々木 隆志 編著
石原 裕也 編著
溝上 達也 編著
神納 樹史 著
西山 一弘 著
西舘 司 著
吉田 智也 著
中村 亮介 著
木村 将之 著
松下 真也 著
藤井 禎晃 著
金子 善行 著
西嶋 優子 著
塚原 慎 著
坂内 慧 著


第1刷発行日2015/07/04
判型A5判
ページ数244ページ
本体価格3,500円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2155-7
内容
 一橋大学名誉教授・新田忠誓先生の古稀を記念した論文集。ドイツ・日本・イギリス・アメリカなど各国における会計学説、会計基準、事例および理論等を扱い、財務会計論全般を対象領域とした。

目次
序文

第1章 『動的貸借対照表論』旧版における資本概念
  1.はじめに
  2.資本の性格
  3.おわりに

第2章 わが国減損会計基準の意味
  1.問題の提起
  2.2つの減損会計基準の目的と機能
    -処理の目的と測定基準の理論的整合性-
  3.「減損基準」の特徴と性質
    -認識基準と測定基準における異なる組合せの結果-
  4.結び-「減損基準」の基本的思考と測定基準-

第3章 資産負債アプローチにおけるキャッシュ・フロー計算書の役割
    ―McMonnies(1988)より学ぶ―
  1.問題の所在
  2.McMonnies(1988)における会計報告の目的
  3.McMonnies(1988)によって提案される財務報告体系
  4.資産負債アプローチにおけるキャッシュ・フロー計算書の役割

第4章 連結会計上の商品の取扱い
    ―Newlove所説とFinney所説を拠り所として―
  1.はじめに
  2.Newlove[1926]
  3.Finney[1922]
  4.おわりに―連結会計上の商品の取扱い―

第5章 IAS1号における費用機能法の意義
  1.はじめに
  2.収益費用アプローチにおける損益計算・再考
  3.資産負債アプローチの損益計算書
  4.おわりに

第6章 スガンチーニの現実主義
  1.はじめに
  2.スガンチーニ学説における理論の出発点
  3.当時の有力3説の概要とそれらの理論の出発点
  4.スガンチーニの諸学説批判
  5.おわりに

第7章 米国政府会計における財務諸表の構成要素の認識
    ―GASB予備的見解『財務諸表の構成要素の認識と測定アプローチ』の検討―
  1.問題提起
  2.米国政府会計における発生主義の概要
  3.『予備的見解』による提案
  4.『予備的見解』の提案に対する考察―まとめにかえて―

第8章 保守主義に関する実証研究の動向
    ―Conditional ConservatismとUnconditional Conservatismの役割―
  1.はじめに
  2.保守主義に関する実証研究のレビュー
  3.Conditional ConservatismとUnconditional Conservatismの役割
  4.おわりに

第9章 「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」等導入による減価償却概念の変化について
    本章の目的
  1.「基準等」導入前の減価償却方法等の変更の概説
  2.「基準等」における減価償却方法等の変更
  3.国際会計基準及び米国会計基準における減価償却方法等の変更
  4.数値による固定資産概念変化の検討
    本章のまとめ

第10章 フロー利益観・ストック利益観と負債の処理
    ―米国会計三学説に依拠して―
  1.はじめに
  2.米国会計三学説における利益概念
  3.負債の見方と会計処理
  4.結びに代えて
    ―利益観と負債の会計処理との関係―

第11章 我が国における連結のれんの会計処理について
    ―Moonitzの実体理論によせて―
  1.はじめに
  2.実体理論(entity theory)の示す連結財務諸表とその会計処理
  3.『平成25年改正基準』に基づく連結財務諸表とその会計処理
  4.実体理論との比較から導き出される我が国の連結のれんに関する会計処理の方向性

第12章 Geldmacher学説における成果計算論の変容
  1.はじめに
  2.前期Geldmacher学説における成果計算論
  3.後期Geldmacher学説における成果計算論
  4.おわりに

第13章 職業的懐疑心の在り方について
    ―Mautz and Sharaf[1961]に基づき―
  1.はじめに
  2.Mautz and Sharaf[1961]における職業的懐疑心
  3.「職業的懐疑心」に関する近年の動向
  4.おわりに

第14章 負債と持分の区分問題
    ―新株予約権の分類問題に焦点を当てて―
  1.はじめに
  2.区分問題に関する議論における、“新株予約権”の会計処理の変遷
  3.“新株予約権”に関する分類問題の所在と分類案の提示
  4.おわりに

第15章 収支計算を基礎とする貸借対照表の役割
    ―新田学説,特に『会計学・簿記入門』に学ぶ―
  1.はじめに
  2.会計責任と会計数値を“結びつける”考え方
  3.消費会計における収支計算書の限界
  4.企業会計の体系と会計責任
  5.おわりに