画像がありません

会計学のイデオロギー分析

中村 恒彦 著


第1刷発行日2016/12/05
判型A5判
ページ数204ページ
本体価格3,500円
定価
在庫状況在庫あり
ISBN978-4-8394-2162-5
内容
 Eagletonのイデオロギー論により批判会計学と呼ばれた学説群を整理し、イデオロギー論を検討する。その過程は、批判会計学の学説群の為であると同時に、歴史的経路依存性現象を再検討することでもある。

目次
序章
 1.はじめに
 2.本書の構成
 3.イデオロギー論の可能性
 4.批判会計学の可能性
 5.おわりに

第1部 会計学のイデオロギー分析に向けて

第1章 イデオロギーの定義をめぐって
 1.はじめに
 2.第一定義と第二定義
  2.1.文化
  2.2.世界観
 3.第三定義と第四定義
  3.1.党派的利害関係の促進と正当化
  3.2.支配的な社会権力の活動
 4.第五定義と第六定義
  4.1.歪曲と捏造の操作
  4.2.虚偽的あるいは欺瞞的な信念
 5.おわりに 補説 近代会計学の概念観

第2章 イデオロギー戦略をめぐって
 1.はじめに
 2.統一化と行動の志向
  2.1.統一化
  2.2.行動の志向
 3.合理化と正当化
  3.1.合理化
  3.2.正当化
 4.普遍化と自然化
  4.1.普遍化
  4.2.自然化
 5.「脱歴史化」と「速すぎる歴史化」
 6.おわりに

第2部 批判会計学とイデオロギー

第3章 批判会計学のイデオロギー
 1.はじめに
 2.批判会計学の分析に当たって
 3.宮上理論のイデオロギー
 4.中村理論のイデオロギー
 5.おわりに

第4章 批判会計学の系譜
 1.はじめに
 2.津守理論のイデオロギー
 3.山地理論のイデオロギー
 4.おわりに
第3部 欧米批判会計学とイデオロギー

第5章 欧米会計学のイデオロギー
 1.はじめに
 2.ニュートラル・イデオロギー
  2.1.Frankfurter and McGoun[1999]
  2.2.Bourguignon et al.[2004]   2.3.ニュートラル・イデオロギーの貢献と限界
 3.クリティカル・イデオロギー
 4.おわりに

第6章 欧米批判会計学のイデオロギー
 1.はじめに
 2.社会的真実とイデオロギー
  2.1.Tinker[1980]とTinker,Merino and Neimark[1982]
  2.2.Neimark[1992]
 3.主体性とイデオロギー
  3.1.Loft[1986]
  3.2.Cooper[1995]
 4.言説とイデオロギー
  4.1.Lehman[1992]
  4.2.Ferguson et al.[2009]
 5.おわりに

第4部 会計学と偶然性

第7章 イデオロギーへの接近方法
 1.はじめに
 2.イデオロギーへの接近方法
 3.「脱歴史化」と「速すぎる歴史化」
 4.おわりに

第8章 既存研究における偶然性
 1.はじめに  2.理念の偶然性 ―Weber=大塚史学―
 3.歴史意識の偶然性 ―会計史研究―
 4.相互作用の偶然性 ―制度主義研究―
 5.おわりに

結章 歴史的経路依存性と会計研究
 1.はじめに
 2.各章のまとめ
 3.今後の研究課題
 4.おわりに

参考文献

索引