会計観の対立と混合会計
松本 敏史 著
第1刷発行日 | 2024/03/30 |
判型 | A5判 |
ページ数 | 223ページ |
本体価格 | 3,200円 |
定価 | |
在庫状況 | 在庫あり |
ISBN | 978-4-8394-2200-4 |
引当金の個別項目が抱えている論点を考察してきたが、その多くの論文が収益費用中心観と資産負債中心観の対立の観点から引当金会計の個別問題を分析したものとなっている。このようなアプローチを採ったのは、異なる思考のもとに形成される会計理論や会計処理方法を比較することでそれぞれの計算構造がより闡明になると考えたからである。また現実にも財務会計の世界ではこの2つの思考を体現した会計モデルが形や名称を変えながら様々なレベルで対立を繰り返しているからである。2つの会計思考の究極的な違いはいったい何なのか、そしてそれぞれのシステムが生み出す会計情報はいったい誰にとって有用なのか、これらの点が改めて問題になる。